コラム
2006年01月12日
塗滴2005.12.14 市場は各種のシグナル(信号)を発信している・・・
市場は各種のシグナル(信号)を発信している。それは顧客の声といった有形のものであることは少なく、むしろ目に見えない、耳に聞こえない無形のものである場合が多い。有形であれば対応は比較的容易。無形のシグナルはそう簡単ではない。トヨタ自動車の首脳がよく口にする「見える化」をして対策しなくてはならないのだ。カイゼンの前提となる問題発見のことを見える化と称する。しかし、いざやってみると意外と難しいことがすぐ分かる。見える化とは方法論ではなく、ひとつの理念だからだ。理念をどう落とし込むのか、具体化するのか。組織との関係が出てくる。当然マインドやモチベーションもテーマとなる。シグナルと見える化の関連も微妙なところがある。ところで業界を取材していて常に感じることは業界自体がタコツボ状態にあること。原材料高騰に伴う値上げの動き、製品開発にしても横並びが目立つ。企業の実力はそれぞれ違うはずなのになぜか同じ習性で行動する。それが業界たる所以といってしまえばそれまでだが、悪しき慣習はやめにした方が良いに決まっている。独自性ばかりがベストとはいわないが、もっと開かれたドメイン(領域)に事業を位置付け、そこからのシグナルを発見し、見える化で展開をする。当たり前のことだが、これが難しい。(M)