コラム
2006年01月18日
塗滴 2005.12.21 この1年は原材料問題に揺れた1年間であった・・・
この1年は原材料問題に揺れた1年間であった。塗料メーカーがこうむったコストアップ総額は300億円に達すると推計され、値上げで転嫁出来たのは10数%というのが実態。内部コストを削減してねん出した収益を吹き飛ばしたばかりか、経常欠損に陥ったメーカーも目につく。原材料コストの変動は当たり前のことだが、今回の上昇は質的に違いがあるが、オイルショック以来の“異常事態”。しかし世界経済の行方を考えるとこれが決して異常でないとの見方もある。BRICsなどの経済成長は原油消費の流れを変え、変動要因を強めているからだ。グローバル化が一層進む中で、業界のコスト構造改善は遅れている。製造原価や販管費の比率は10年以上前とほぼ同じ。各メーカーとも手は打っているのだろうが、実効が上がっていない状況。むしろ社員の高齢化などで悪化している面さえある。その一方で塗料産業のグローバル化には目覚しいものがある。中小メーカーは海外売上が上回り、収益の海外依存が高まった。中国政府の引締め政策や価格競争激化で変調してくる面はあるものの、インドを含めた東アジア圏が市場に組み込まれ、塗料の成長を支えている。問題は足元の国内にある。成長の鍵はドメイン(事業領域)を変えるところにあり、革新性が不可欠(M)