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コラム

コラム彩事記シリーズ

2006年03月16日

シロアリバスターズ、全国に広める(彩人) 吉田製油所 吉田善彦氏

「これからシーズンに向けて土日返上の日々が続きます」と気を引き締めているのは吉田製油所の吉田善彦社長。仕事は“シロアリバスターズ”の養成だ。全国のホームセンターを駆け巡り、店頭で一般消費者へ向けた防蟻のデモンストレーションと防蟻剤の販売を行うというもの。
高温多湿で木造建築の多いわが国は昔から“蟻害”に悩まされてきた。しかし防蟻剤はこれまで有機リン系など毒性の強い薬剤が使われていたため、素人には手が出せなかった分野。いきおい専門業者に頼むことになるが「お隣の家を駆除したので白アリが全部こちらに逃げてきますよ」と脅し商売の悪徳業者が横行するなど“人害”の温床でもあった。
木材の防腐・防蟻製品に力を入れる同社。非有機リン系やホウ酸塩系など安全性の高い防蟻剤を相次いで商品化。店頭デモを行うと「素人でも出来るのか」と驚き、「そんなに安く出来るのか」と来店者は2度驚くことになる。一般に、シロアリ駆除は7,000円/坪が相場。30坪の家だと21万円ほどになる。それをDIYでやれば、薬剤と防護服、噴霧器など必要なものを含めてナント3万円ほど。魅力的な価格だ。
「白アリが気になるけど、訪問セールスで嫌な思いをされた人、予算で躊躇している人などが結構いるのです。店頭デモのときには毎回多くの人が詰めかけてくれます。中には土曜日に話を聞いて一旦家に帰り、自宅の床下を覗いて“こりゃいけそうだ”と翌日に買いに来る慎重派も」と吉田氏。実直な人柄とソフトな語り口といった信頼性が購買意欲をそそるのかも。一見シャイに見受けられるが、なかなかどうして商売人だ。
 同社による店頭販売は人気が高いため、全国のホームセンターから引っ張りだこ。「全国的に分布するヤマトシロアリは5月のゴールデンウィーク頃、また西日本から九州にかけて被害が多いイエシロアリは梅雨時の7月頃がピーク。これからがシーズン本番です」。
 “家”という大事な財産を守る仕事に情熱を傾けている。(泉)

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