コラム
2006年06月19日
塗滴 2006.06.07 某ディーラーに新卒の女子社員が入社・・・
某ディーラーに新卒の女子社員が入社した。国立系の外国語大学を卒業。就職先を考える中で、自分が興味のある色彩に関わるビジネスに出会った。それが塗料販売店であったというのも時代を感じさせる。しかし考えてみれば色彩産業と名実ともに名乗れるのは塗料産業しかない。あらゆる工業製品から工芸品まで、仕上げに塗料(色材)が使われている。プラスチック着色、フィルムなど他の素材もあるが、使用比率では塗料が圧倒的。まさに「美粧と保護」が塗料の2大使命といえる。その美粧の世界がどんどんソフィスティケートされてきた。例えば携帯電話。使用される塗料は1台あたりわずか2gだが、機能を超えたカラーデザインが最大のセールスポイント。ユーザーからは「コストより新規意匠を」との要望が強い。つまり色出し競争が常識の世界。しかも商品のライフサイクルは3カ月から半年、長くて1年。新規色のスピードが勝負。モノの消費が飽和状態にあり差別化のポイントがデザインに移行している背景を考えると、携帯(モバイル)製品に限ったことではない。日本発のデザインがグローバルスタンダードになる時代は意外と近いかもしれない。色彩技術は塗料のお家芸。若いチャレンジャーを塗料産業に吸収していければパワーは全開する(M)