コラム
2006年07月11日
塗滴 2006.06.28 次世代の塗料のワニス(合成樹脂)は・・・
次世代の塗料のワニス(合成樹脂)は水性化と天然ポリマーなどとの複合化(ハイブリッド化)の方向が中心となりそうだ。エマルション樹脂などの水性塗料へのシフトは建築用で始まり、防食や自動車・工業用の分野にまで拡大しつつある。今年4月からの改正大気汚染防止法は、これまでの環境規制とは性質が大きく違っている。規制対象を自動車の塗装プラントなど大規模施設にあえて絞り込み、そこを起点とした波及効果を狙うとともにベストミックスのもう一方の柱として自主的取組の枠組みを設けた。自主的取組は企業規模に関係なく、VOC排出の削減目標を自ら定め、削減実績を報告していくもので、原則として公開のシステム。削減は義務付けられてはいるが、強制はされないところがミソ。コンプライアンスに近い考え方が導入されている。それではやってもやらなくても良いのかの線引きが難しくなるとの意見もあり、自主的取組による削減効果が見えにくいとの問題がある。しかし法的な義務が明確化している以上、義務を無視していれば摘発もありえるし、悪質であれば罰則もある。VOC規制は低VOCコーティングの流れを強め、塗料産業の存立基盤を変えていくパワーを持つ。塗料を資材として供給していく立場からパフォーマンスを売る方向に変わる。(M)