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コラム

コラム塗滴シリーズ

2006年08月23日

塗滴 2006.08.09 今年は全国的に梅雨明けが遅れ・・・

今年は全国的に梅雨明けが遅れ、これに塗装業者は泣かされた。「3日雨降れば首がしまる」くらい天候に左右され、塗料販売店の売上にも影響が出る。一見天候とは関係のない工業ライン塗装も天候と無縁ではない。塗料技術の最先端を走る自動車塗装ラインも湿度コントロールには悩まされている。大手自動車メーカーの塗装技術者は「塗装工場(ペイントショップ)は農耕型」と嘆く。塗料という製品は、こうした変動要因(天候のみではない)を吸収するため、溶剤の含有率をコントロールすることでしのいできた。現場の塗装職人はその日の天気の肌触りで溶剤の希釈率を判断するといった超高感度センサーを持っていた。いたと過去形にしたのは、現場の技術(ワザ)が失われてきているからだ。またそれとともに水性技術の進化、拡大によって、新しいレベルでの管理システムが求められるようになり、基本的に〈経験と勘(かん)〉は不必要になりつつある。少し淋しい気もするが、環境負荷低減に向けた方向と考えなくてはならないだろう。とはいえデジタル技術とは違って、塗料・塗装の世界はメリットデメリットを含め、人間臭い面が残る。色彩技術をみても、数値化はできても最終チェックは人間の五感が判断する。天候に左右されるのもマイナスばかりではないかも。(M)

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