コラム
2006年08月31日
塗滴 2006.08.23 現場は“宝の山”―。塗料にとって・・・
現場は“宝の山”―。塗料にとって塗装の現場は常に不透明であった。メーカーは塗料をつくるが塗装に介入しないのが原則。つまり塗料品質は保証しても、塗装品質は基本的に保証できないとの立場。メーカーの指定活動が活発化しているとはいえ、この原則は残っている。しかし市場実態との齟齬が大きくなり、原則の基盤が削り取られつつある。原則が存在し得たのは新築と改修(塗り替え)が棲み分けできていた時代まで。改修比率が都市部では80%近くになっているという実態にそぐわなくなっている。端的にいって施主(生活者)の立場からすれば、塗料を買っているのではなく、塗装から発生するさまざまな効果や機能を買っていることになる。塗料は半製品という言い方自体も古い。塗料と塗装は一体のものであり、建物の改修レベルを超えて施主の「こんな住まい方をしたい」という思いを具現化する手段と見た方がいい。マンションにしても新築のスペックは供給側の押し付け。基本的に使い勝手が悪いばかりでなく、自分らしさをそこに感じることができない。そこで改修を機会にもっとインティメート(親しみ)ある住まいの在り方が求められてくる。これは必然のニーズ。そんなときこそ塗料・塗装の本当の実力が発揮される。塗料・塗装は期待に応えるイメージ商品(M)