コラム
2006年10月02日
塗滴 2006.09.20 「年中には現在の80%までの段階に・・・
「年内には現在80%までの段階にある水性塗料を100%まで引き上げ、溶剤系塗料の生産は中止する」これはヨーロッパの某塗料メーカー担当者の弁。EU地域は来年1月1日付で新たなVOC規制が実施され、塗料品目別の厳しい規制値(VOC含有レベル)が課せられることになり、水性かハイソリッドかの選択肢ではなく水性塗料しか使えなくなる品目がある。例えば自動車補修用のベースコートがそれ。このため製品開発は水性塗料に集中してきた経緯がある。しかも水性塗料のフィールドでの実績は厚い。これに対し国内は「空白の10年間」がある。80年代から90年代にかけVOC規制に向け水性塗料開発に集中した時代があったが、「低VOCより外観品質」との市場の流れでトーンダウンしてしまった。ヨーロッパの主要塗料メーカーと国内塗料メーカーの技術的格差があるとは思わないが、水性技術の習熟度では歴然たるギャップがあることも事実。ここ数年国内でも水性開発がアップテンポで進み、ギャップは縮まる傾向にあるが、市場でのパフォーマンスが試されるのはこれから。ここでひとつ気になることがある。「規制ありき」のヨーロッパと日本のVOC規制では対象物質など定義に違いがある。両者の水性塗料技術も似て非なるものでは。(M)