コラム
2006年10月18日
塗滴 2006.10.04 「塗料は半製品なのだから…」という・・・
「塗料は半製品なのだから…」というフレーズは、この業界に入って嫌になるほど聞かされ続けてきた。そのせいか当然のことと受け取り、今ではひとつの固定観念(イデアル・フィックス)となってしまっている。何の疑問も抱かずにそのフレーズを口にしている自分に時として気付くことがある。これはヤバイと思う。これでは思考回路の働きようがないではないか。「半製品とは何か」「本当に半製品なのか」この疑問は非常に重要なものといえる。第一半製品であれば商品として成立しないはずではないか。「塗ってみないと分からない」との性格が半製品の根拠とされるが、それが事実なのか。そんなものを客が買うことがあるのか。確かにユーザーにもこのフレーズが浸透しており「塗料は生もの」とか「塗料は農耕型で天気に左右される」との見解。ユーザーが「半製品」といえばなぜかそれなりに納得してしまう不思議さ。これはとても怖い固定観念だ。これがある限り塗料産業はいつまでもシャドー産業の地位に甘んじざるを得ないと思う。大上段に振りかざして「半製品ではない」と言い切るためこんなことを言うのではない。固定観念化を避けることの方がもっと重要。例えば塗料を色材(カラー・エレメント)から見れば、誰も半製品とは思わないのだから。(M)