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コラム

コラム塗滴シリーズ

2006年10月11日

塗滴 2006.09.27 住宅展示場のモデルルームが様変わり・・・

住宅展示場のモデルルームが様変わりしている。変化の最も目立つのが内装材。数年前までは壁紙(ビニルクロスなど)が当然のように張られていた。ところがここ1‐2年、新しいモデルルームの内装仕上げはペイントがほとんどで、壁紙は少数派になってしまった。激変ともいえるペイント指向の背景に何があるのか。ペイント仕上げといっても珪藻土塗り壁を含めてだが、やはり大きな要因がそこにはあるはず。マクロ的に考えればその要因は環境・健康・安全指向によるものといえる。更に深層を見つめると発見できることがある。単に「クロスからペイントへ」といった素材転換ではないということだ。少子高齢化といった構造要因、団塊の世代のリタイア問題など、社会意識の変化が底に感じられる。衣食足りて住に向かう流れが強まっている。棲み家は人間にとって根本的な在り方だが、周辺環境やコミュニティーの在り方を含め問いただされ始めてきている。一昔前ウサギ小屋と自嘲された日本的住宅は、今はウサギ小屋ではなく個室が並び、インターネットで匿名同士がコミュニケートする人間味の薄い閉鎖空間と化してしまった。本当の自分、本当の家族、本当のコミュニティーが喪失した中で生活者の目は住空間に向けられ、それが素材変化を引き起こす(S)

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