コラム
2006年12月14日
塗滴 2006.12.06 変化に対する感覚が鈍いことは・・・
変化に対する感覚が鈍いことは今に始まったことではないが、変化を見ても行動しないところまでくると、いささか唖然としてしまう。塗料からしかり、流通そして施工までを含めたこの硬直度は度を越している。例を示そう。建築塗料が伸びないといわれる。伸びを支えてきたリフォーム需要がやや変調しているためと、他人事のような理由を挙げる。リフォームの信頼が揺らいでいることは事実だが、そうであるならば塗り替えをテコとした信頼されるリフォームの在り方が提案されてしかるべきなのに、ただ手をこまねいている状態。これでは打つ手がないのではなく、傍観しているだけで市場の担い手としては失格。市場が成長しない本当の要因は内在化されたこうした業界体質にある。“生活者に向かうアプローチ”にしても、成功事例がないと平然と語る経営者がいる。それよりももっと実効性のある(?)設計指名活動をすべきといって、安値受注に走る。まるで陳腐な悪夢を見ているようで後味が良くない。経営者にお説教を垂れるつもりはないが、現状(つまり業界の置かれた位置)は過去の枠組から脱却しなければ次の成長のチャンスは見えてこない段階にある。コスト管理に秀でた経営者よりも、起業家的経営ビジョンこそ求められているのに、実態的には少数派。(M)