コラム
2007年03月05日
塗滴 2007.02.21 CSR(企業の社会的責任)はあまりにも・・・
CSR(企業の社会的責任)はあまりにも広い概念で、一見雲をつかむようなところもある。環境負荷低減の努力はもちろんだが、製品から派生する有形無形のところにまで及ぶ。塗料という製品であれば、製品欠陥レベルでとどまることなく、色彩についてもCSRが付きまとう。公害のひとつとして認知される騒色についても、供給する側の責任が問われることにもなりかねない。「使う側の問題」ではすまなくなる。CSRの分かりにくさと最近の大企業の欠陥製品からの不祥事は通底するところがあるかもしれない。会社の管理体制に問題を歪曲しては真の解決策は見えてこないだろう。担当者レベルの辞任で終わりとはならない。傷ついたブランドイメージを回復するのは容易なことではない。ところで塗料という製品は半製品といわれてきた。これは塗る主体がプロであった時代にしか通らない話だ。色彩を通じて生活者が介入するケースが強まれば、新たな社会的責任が発生しかねない。実際のところ生活者の塗り替えコストへの不信は大きくかつ潜在化している。「何で材料(塗料)代がこんなに小さく、労務費がこんなにかかるのか」との声が徐々に浮上してきている。業界は建設業的コスト積み上げ方式から、サービスコスト方式へ切り替えるべき時期に入っている(M)