コラム
2007年06月06日
塗滴 2007.05.16 塗料が色彩産業であることは業界の・・・
塗料が色彩産業であることは業界の常識になっている。従っていまさら何をいうといった感じすら漂う。本紙の論調も20年以上にわたって色彩は塗料商品の生命線であり、付加価値の源泉であり、ビジネスチャンスであると主張してきた。読者からは「同じことを繰り返すな」とお叱りを受けることもある。しかし先日開催された国内初のカラーデザインショーの業界企業の出展はわずか3社。出展すべきか否かではなく、色彩産業としての本筋を示していないのが問題なのだ。過去4回開かれたペイントショーにもいえることだが、色彩産業にとって色彩は単なる看板や象徴としてあるのではない。サプライチェーンすべてにわたって色彩のコンセプトが貫通している必要がある。色彩担当者レベルの対応では限界がある。色から始まって色で終わるビジネスモデルを持ち、それを広く普及させるべき。21世紀はグローバルな電脳世界でもある。世界同次元性がリアルになるとともに、仮想の世界との境界が見えにくくなる。その一方でヒューマンコミュニケーションの在り方が根本的に問いただされるだろう。広い意味でデザインする時代なのだ。意匠、企画、そして色彩は三位一体のものとしてせり上がってくる。色彩産業価値が問われており、先進性と主導性を発揮すべき。(M)