コラム
2007年07月24日
VOC処理装置で環境配慮をアピール 協和塗装「環境は武器になる」
協和塗装(所在地・東京都青梅市、社長・伊藤清喜氏)は工場移転に伴い活性炭吸着型VOC処理装置を設置した。「処理装置を見て安心するユーザーは多い。最近は大手との取引も増えつつある」(伊藤社長)と環境配慮がひとつの武器になっている。
同社は金属焼付塗装専門業者で、中国やヨーロッパなどに輸出する配電盤やプリント基板製造機などメインに塗装している。従業員は7名で、1階には塗装ブース(ライン塗装含む)と乾燥炉がそれぞれ2基あり、2階にはクリーンルームが設置されている。
処理装置の仕組みは、まず乾燥炉から集めた余分な熱風(約100℃)にシャワーを当てる。シャワー層により熱風を冷却させるとともにヤニを落とす。その後2層の活性炭を通して屋外へ排出するという流れ。装置はステンレス製で大きさは1.9×2.0×1.8(m)。それぞれの乾燥炉に設置されているため、1基500万円の装置が2基ある。活性炭(30×45cm)は半年に1回交換し、価格は1層2万5,000円。
処理装置の設置には工場移転が大きな契機になったという。「以前の工場にも似たような臭気対策装置はあったが、今の装置はライン構成や窯の余剰熱風の計算などを行っており最も効率の良いものになっている。既存の工場に設置するとなるとコストも大きくなると思う」と話す。
臭気対策をメインに設置したため、VOC処理能力の計測はまだ正確には行っていないという。臭気対策効果に加え、環境に配慮していることでユーザーからの反応も良いという。「塗料の成分に関してもそうだが、環境への配慮は今後ますます大きな問題になってくる。当社としてもこうした環境配慮の面をアピールして元請け比率を高めていきたい」と意気込む。