コラム
2007年08月22日
塗滴 2007.08.01 化学メーカーの世界的な再編の動きが活発化してきた・・・
化学メーカーの世界的な再編の動きが活発化してきた。塗料事業をいちディビジョンとするメジャー(総合化学メーカー)が売却や買収に動く。その背景には戦略的事業の再編との思惑の他に、オイルマネーを活用した投資ファンドのうごめきがある。アクゾノーベルはICIの塗料事業の買収交渉中と発表されているし、最近ではシグマの買収にPPGなど5社が名乗りを上げている。これからもメジャーは自動車分野、電子材分野、医療分野など戦略的にターゲットしたM&Aを仕掛けてくる可能性が高い。関西ペイント、日本ペイントはメジャーからすれば標的となってもおかしくない状況下にある。特にアジアでのマジョリティーを獲るには近道と映りかねない。今のところ敵対的買収には向いていないとの見方が強いが、いつ風向きが変わるやもしれない。しかもEU(欧州連合)のREACH規制を見ても分かるように、化学品のリスク管理の面からもメジャーは優位性がある。川上から川中、そして川下へのダウンストリーム傾向が強まる。ケミカルとしての塗料事業はアジア、BRICsでの市場拡大が見込まれるため、市場的な魅力は大きい。自動車用塗料、船舶用塗料などは世界的に上位メーカーに集約され、他分野も再編の渦中に巻き込まれる可能性は常にある(M)