コラム
2007年08月03日
塗滴 2007.07.18 ある大手ユーザーから「塗料はいらない」との声・・・
ある大手ユーザーから「塗料はいらない」との声を聞いた。その理由は塗料は半製品で、塗装の管理が難しい。結果的にコストがかかる。「これからの環境対応を考えたら、塗料・塗装に新規投資するのは躊躇される」というのだ。更に代替品で間に合うのではないかとも。このユーザーはハウスメーカー大手。コスト競争力のある会社で、供給業者に対しては厳しいコストを押し付けてくることで有名。同社のみでなく、大手のOEMユーザーは「コストありき」の立場を崩していない。原材料コストの高騰分を折り込んだ価格改定を認めたユーザーは一部。鉄鋼メーカーが値上げをすんなりと認めさせたことに比べると落差が大きい。確かに自動車に使われる高度な鋼板技術があるためと言えるが、問題は塗料技術の評価の低さにある。素材を保護する技術から見ると、素材の防錆力が高まり塗装レスになったり、塗装からフィルムに替わったりするケースはある。代替品への動きはどこにもあることだが、塗料の価値である外観品質での評価が旧態依然としているのだ。大手ユーザーでは購買の権限が強く、デザイン・意匠部門の声が小さいといった要因もある。コスト圧力の中では外観品質に寄与する塗料価値は見えにくい。業界側も見える形のアピール度が必要(M)