コラム
2007年08月22日
EDIは社長が率先すべき 原塗料商事(福岡) 代表取締役・原 修一氏
原社長は業界でのEDI普及が遅々としていることに対し、「経営者が理解していないのでは」と言う。
同氏は2000年問題をきっかけにオフコンからパソコンの導入を決意。しかし「お金をかけることは嫌だった」と、パソコンを自作するほどの徹底ぶり。販売管理システムも近くのソフト会社を頼り、汎用ソフトである「Access」で作り上げた。
EDIについては、「FAXからパソコンに注文が代わるだけでは意味がない。伝票発行と販売管理を結びつけてこそメリットがある」と2年前に日本ペイントとイサム塗料の間での導入を実施。始めるにあたって、自社の販売管理システムとの連動も組んだ。その結果、メーカーに発注した時点で、納品書、伝票が打ち出される格好となっている。
その他同社では、外部から来たFAXはすべてパソコンに取り込まれ、売り掛け、売上もすべてパソコン上で社員全員が見られるようにしている。導入当初は、社員も不慣れから抵抗もあったというが、「一人に集中する仕事量が分散化され、負担が軽減できた。紙の使用量は95%減少した」と有形無形のメリットを生んだ。
しかし、原社長はEDIの最終的な目標として在庫管理との連動を視野に入れてきた。「経営の透明性を高めるためには、在庫管理の徹底が不可欠」と、難しいとされる在庫管理システムの運用を6月から一部の製品で始めている。「取り扱い製品の商品マスターをすべて入力するのに半年間かかった」との苦労もあったが、長年温めてきた構想の具現化に着手している。
原社長は社内のシステム化について、「社長の考え方1つ。自分が関わることを人任せにしないことが大事。コンピュータ化は短時日ではできない。長い目で構築する必要がある」と話す。(近藤)