コラム
2007年09月03日
塗滴 2007.08.22 塗料用溶剤が騰勢を強めている。・・・
塗料用溶剤が騰勢を強めている。TXは今年に入り3次値上げの段階、炭化水素系、アルコール系の溶剤は2次値上げが浸透しつつある状況。ナフサなどの基礎原料の国際的な取引価格が上昇していることが背景にあり、値上げ交渉は供給側の方が強く、塗料メーカーは抵抗しにくい環境にある。また大手塗料メーカーに比べ、取引量が相対的に少ない中小にとっては「ほとんど一方的な値上げ」(担当者)といった状況も。しかも需要は回復しつつあるとはいえ、分野によっては需給改善が進んでおらず、溶剤値上げは原価を押し上げ、収益を圧迫する。これに対し製品価格への転嫁についてはまだら模様。7月からの塗料値上げは各社とも苦戦を強いられているのが実態。OEMユーザーに対する値上げは、ユーザーの厳しい原価管理の前に交渉のテーブルにたどり着くこと自体が難しいケースもある。汎用製品に関してはユーザーの抵抗以前に塗料販売店が「今値上げできる環境にない」とハードルは二重。しかしコスト連鎖はどこかに矛盾を引き起こす。このままでは血管が切れる恐れがある。事実値上げ交渉を戦略的に展開し、奏効した塗料メーカーもあり、交渉力による格差も出始めている。当然値上げ分はメーカー収益に直結する。塗料メーカー間の収益格差の隠れた要因のひとつとなっている(M)