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コラム

コラム塗滴シリーズ

2008年04月08日

塗滴 2007.03.26 社会性の視野から見ると塗料産業は・・・

社会性の視野から見ると塗料産業は医療関連と類似性がある。人体の健康を守るのに対し、社会のインフラを保全する点で似ている。製造業としても社会性は群を抜く。極論すればクルマやコンピュータがなくても生活はできるが、塗料のない社会は成り立たない。むしろ高齢化・成熟化社会ではクルマに変わる交通システムの整備の方が急務との考え方もある。コンピュータの利便性は無視できないが、高度情報化社会の落とし穴があることは忘れるべきではないだろう。そこへいくと塗料産業は血液細胞のように隅々にまで行きわたって社会を支える役割をしている。その塗料産業が機能不全に陥ろうとしている。ひとつの例を挙げると、道路橋などのメンテナンスは10年から15年のサイクルで塗り替えるのが常識であるが、コスト抑制からメンテナンスが先延ばしにされてきた。鋼構造物、プラントにしても錆だらけの状況にある。錆による損失は国全体で8‐9兆円との試算もある。放置してから塗り替えればコストは倍増し、耐久性も低下する。適正に塗り替えることで橋梁は100年以上の耐久性を確保できる。近く取り壊される餘部鉄橋は鉄の素材と塗装のコラボレーションで長寿を全うした。社会性からの企業目標、そして戦略的行動が今こそ必要になる。(M)

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