コラム
2008年07月10日
塗滴 2008.06.25 ペイントビジネスとは何か?・・・
ペイントビジネスとは何か?こんな単純な疑問から出発して、とんでもないところまで行ってしまった。最近の非正規雇用の問題にまでつながってきてしまったからだ。塗料産業を構成する人員はメーカー約2万人、ディーラー約3万人、塗装約18万人の計23万人で、出荷規模は総計で約4兆円と推計される。GDPの約2%を占め、決して大産業ではないが、社会を血管のように循環して支える不可欠の産業だ。そのペイントビジネスが危機に瀕している。もともと産業として収益の高いレベルにはなかったが、グローバル化の進展で収益と成長の基盤は海外事業との傾向が強まり、国内事業は市場成熟化により縮小する傾向が現実のものとなっている。市場が縮小し収益が悪化する循環に追討ちをかける原料の高騰。これでは浮かぶ瀬もないような思いも強い。ところが今こそ最大のチャンス到来でもある。ピンチをチャンスにするには小手先の対策ではかえって無駄になる。産業構造の変わり方は産業によって異なる。ビールやスーパーの業界のように大手の経営統合によって引き起こされるケースもあるが、塗料産業で起きている事態がもっと深くて見えにくいのは意識改革がベースだからだ。若い経営者から「塗料に関われることに誇りをもっている」と話を聞く。(次号へ)(M)