コラム
2008年09月17日
塗滴 2008.08.27 ヒトはパンのみで生きるものではない・・・
ヒトはパンのみで生きるものではない――のっけから堅苦しいフレーズを述べ申し訳ないが、塗料産業の現場で働く人を見て、最も足りない要素は楽しさではないかと思う。真剣に働く姿には感動させられるものの、喜びをもって楽しく働く姿は乏しい。なぜなのか?仕事と割り切ってしまえば元も子もないが、汗を流すやりがいがあればもっとモチベーションは上がる。そんなことを言ってみたのは顧客との共感を共有し、楽しさあふれる仕事の現場に出会ったからだ。具体的には記事にしたものを評価していただきたいが、そのエッセンスを紹介したい。まずその現場は塗料を売っていない。色彩や機能といった塗料のパフォーマンス(効果)を売っているのとも少々違う。むしろ売る側が「こうあったらいいのに」という想いを伝えるプロモーションに知恵を絞っているのだ。どういうことかというと、全員女性のスタッフたちが生活者と同じ目線で暮らし方を考える中で、ペイントの活用法を一緒に考えるスタンス。そこに売る側の押し付けは一切ない。ポイントは顕在的な消費者ニーズを起点として潜在的なウォンツ(欲求)に届く形で具体的な提案を行う。ひと口にコミュニケーションといっても心に響くそれはまれ。ペイントにはそれを可能にする力がある。(M)