コラム
2008年09月01日
女性が受け入れられない世界ではない ナガエ塗装(愛知) 兵頭直美さん 中澤さとみさん
ナガエ塗装(愛知県西尾市、社長・永江義澄氏)の営業第一線で活躍しているのが兵頭直美さん(写真左)と中澤さとみさん(写真右)の2人。
兵頭さんが入社したのは15年前。もともと事務のつもりで受けた面接で、永江社長から今後の事業展開を説明された。従来からのゼネコン下請け業務だけでなく元請事業をスタートする方針で、兵頭さんをその営業にしたいというのが永江社長の考えだった。話を聞いた兵頭さんは「仕事内容に新鮮さがあった。やれるだけやろう」と決意。元請営業の同社第1号となった。
訪販や現場を回る日々が続く中で、「職人さん以上に知識を身に付けなくてはいけない」と感じて勉強会やセミナーなどにも積極的に参加。人とのつながりも広がり、独自の営業ノウハウを構築していった。4年前からはアパート住宅の元請事業もスタート。工事仕様書を細かく記載してデータ化するとともにオーナーにも渡したり、診断の際は第三者が行ったりすることで信頼を確保し実績を重ねている。
こうした営業から現場管理、施工後のフォローまでは兵頭さんが独自にノウハウを構築してきた。「会社に元請ノウハウがなかったし、私自身が素人だったから必要だと思うことはすべてやってきた」と兵頭さん。責任感が強く、台風のときには深夜2時に現場に駆けつけたこともあるという。
中澤さんは「営業には自然と引っ張り込まれた」と笑う。経理事務を担当していたが、図面の積算を頼まれたことに始まり、そのうち、永江社長の手伝いで実測や見積もり作成をすることに。「仕事を任された責任感というより、怒られたくないからミスをしないようにしっかりとやった」と当時を振り返る。今では戸建営業から官庁工事の現場管理なども行っている。現場で職人に指示している姿にびっくりされることも少なくないという。
「現場では女性だから不安がられることもあります。こちらとしては分からないことは素直に聞くことにして、あいまいにしないようにしています。認められたときの嬉しさは経理の仕事以上です」と中澤さん。
女性として、10年以上現場の第一線で仕事をしている2人。男性がほとんどの世界でやっていく中で苦労もあるというが、「現場に行けば女性という意識はない。決して女性が受け入れられない世界ではない」と口を揃える。むしろ女性だからこそ、コミュニケーション力やこまかな気配りなどで力を発揮することが多いという。兵頭さんは「現場で職人さんに口うるさく言っても、向こうも『女性だからしょうがない』と思ってくれる」と笑う。
名刺や制服に始まり、HPや看板にも女性ならではのこだわりを見せ、それらが同社の魅力の1つになっている。「トップダウンはない。常々社長からは自分で考えろと言われているし、信用してくれている」という環境が自由な発想を生み出している。
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