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コラム

コラム塗滴シリーズ

2008年10月07日

塗滴 2008.09.17 塗料産業にとって収益が低いのは・・・

塗料産業にとって収益が低いのは宿命なのだろうか。低収益の要因として原材料コストの占める割合の高さが指摘されるが、他産業に比べ非常に高いというわけではない。むしろ原材料のVA・VEによってコストにフレキシビリティがあるのが実態だ。このためメーカーの購買戦略に大きな差が出る。それとともに樹脂合成をベースにした製品ラインの統合度によるコスト格差も目立つ。要はVI(バリュー・インベーション)が調達から物流まで貫徹されている度合いによって収益が左右されることになる。宿命論はそれほど根拠があるわけではなく、むしろ経営力の問題といえる。ムダやロスの排除といった継続テーマレベルだけで済ます企業も多いが、これでは長期的で高い目標に向けたVIにつながらない。コスト管理は爪に火を灯すような清貧思想とは別次元の問題。リスクとコストが表裏であれば、企業家精神をもってすればコストは将来のための投資でもある。いかにコストをかけずに利益を出すかに知恵を絞る向きもある。これなどは銭貸屋的発想に近い。企業家精神の原点は大航海時代のオランダのような投資組合にある。そこには投機という性格を伴ってはいるが、大胆かつ緻密な資本家精神もわき立っていたはずだ。企業は蓄財の手段ではない。(M)

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