コラム
2008年10月21日
塗滴 2008.10.01 BASFのチバ買収の狙いは何か・・・
BASFのチバ買収の狙いは何か。総合化学メーカーはひとつのビジネスユニット(事業単位)としてコーティング部門を傘下に収めてきた。BASFコーティングスはアクゾノーベル、PPG、デュポンに次いで世界第4位の塗料メーカーの地位にある。主力分野は自動車OEM塗料・自動車補修用塗料並びに工業用塗料。最近ではプラスチック塗料のグローバル展開をスタート。塗料メーカーメジャーとして唯一、国内にR&Dと生産拠点を有し、アジアハブの機能を付与している。総合化学メーカーの戦略は規模の拡大からBASFでいうフェアブントの方向に大きく転換。その背景には、世界市場の構造変化がある。20世紀をけん引してきた自動車産業の基盤がガソリンエンジンから電気や水素エネルギーを駆動源としたものに変わる中で、鉄からケミカル素材にシフトすることは確実で、これに対応したケミカル素材からコーティング技術までを包含していくことで、総合化学の強みを発揮するというシナリオがある。そのためにはビジネスユニットの垂直統合ではなく、フラットな水平統合にし、事業間のシナジーによりユーザーにひとつの対応をしていくことがテーマとなっている。その意味でコーティング部門はフェアブント(統合)の成否を分ける試金石だ(M)