コラム
2008年11月12日
塗滴 2008.10.15 塗料技術では日本は世界のトップレベルにある・・・
塗料技術では日本は世界トップのレベルにあることは確かであろう。その理由は世界一厳しいユーザーの品質に対応しているからだ。トヨタやホンダの存在はその意味で大きい。塗料技術で世界最先端を常に求め続けるユーザーであり、コストに関しても厳しさを持っているからだ。これは総合的な評価で見たときの話で、個別技術になると話は別。技術面で懸念するのは原料分散技術。色彩品質を大きく左右するばかりでなく、新規色開発のベースとなるテクノロジーである。そうであるにも関わらず、顔料分散は大手顔料メーカーに依存している。この関係がいつから成立し今まで続いているのか、その理由は判然としない。慣習として続いてきたのだろうか。顔料分散はノウハウであり、塗料技術の根幹ともいえる。確かに分散した形で購買した方が楽ではある。そのために高度成長時代に手間と時間のかかる顔料分散技術が流失したということかもしれない。過去の経緯はどうであれ、顔料分散技術を内在化させない塗料メーカーに明日はないことは明らか。逆に考えれば顔料分散を基点とした塗料開発が少なかったということでもある。結果的に日本のペイントカラーはどのメーカーの色出しでも大差なくなっている。色で差別化することができない。(M)