コラム
2008年12月01日
塗適 2008.11.05 金融危機は業界の足元にまで・・・
金融危機は業界の足元にまで及んできている。黄信号が点滅しているのが建設市場。銀行の貸しはがしなどによって地方のゼネコン、ディベロッパー、工務店の資金繰りが急速に悪化していることが背景にある。九州・福岡の某塗料ディーラーのトップは「500万円を連鎖で引っかかったと飛び込んできた塗装会社があり、戦々恐々の日々」と打ち明ける。改めて手形商売のリスクを見る思いだ。思い出すのだが、米国に塗料流通の視察のときに尋ねたペイントディーラーの店頭に古びた不渡手形が額に入れて展示してあった。そのトップ曰く「商売はキャッシュで回収しない限りリスクがつきまとう。その自戒を込めている」。かつては塗料商売は細く長くで安定したビジネスと言われていたが、それも昔語りとなってしまった。淘汰・再編は避けられないが、自分のところはなんとかなるとの思い込みがある。しかしこれも気休めにすぎない。同じような業態にあるからだ。商売がおかしくなるのは時間の差だけとの見方もできる。それでは塗料流通はどうなるのか。これも当然のことながら明らかになっている。塗料・塗装をベースとした生活価値を創造する提案に活路を求めるしかない。塗装側ではなく生活者やそれに近い業態に向けたアプローチが新たな成長力の源泉となる。