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コラム

2008年12月01日

長寿住宅にはコンセンサス必要 日本塗装工業会常務理事・川島敏雄氏

200年住宅など建物の長寿命化が言われているが、まず現在の住環境が変わらなければ難しいのではないか。200年住宅であれば、2世代目、3世代目と住宅を引き継がなければならず、施主はその意思があるのか。更に従来の中古住宅に対する低い価値観を変える必要があるし、日本社会に「長く住もう」とする意思が浸透するかどうか。環境配慮、財産保全、資源保護という考えに立つことが必要となってくる。


そして、長寿命化にはメンテナンスは欠かせない。塗り替えることによって維持保全は可能となる。そういう意味で、我々の立場としては塗膜を使って素材を守るという従来の考えと変わらないと言える。これがまず200年住宅に関わる塗装の考え方の基本だ。
ただ、200年住宅の概念を導入した新築住宅については、何の素材が使用されるかも明確ではない。そして消費者への浸透度も分からないのが現状だ。そのため、我々としては膨大にある既存のメンテナンス需要の取り組みを強化することが重要と言える。


現在の改修市場ではLCCの考えをどうやって改修計画に組み込めるかが大きなポイントとなっている。施主はどのように考えているのか。50年で建て替えるのか。それとも100年持たせたいのか。そうした要望をきちんと把握した上で、計画を提案しなければならない。製販装が一体となって取り組む必要がある。
さまざまなアプローチから提案はできる。例えば、断熱や遮熱塗装が躯体劣化防止には有効となるなど塗装の能力は高い。そして、塗膜というのは基本として保護と美観という大きな機能がある。施主にしても「建物をきれいにしてほしい」「メンテナンス周期を長くしてほしい」という要望が多くを占める。この要望にどのように取り組むかが最も重要だ。(談)


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