コラム
2009年01月06日
塗滴 2008.12.10 アメリカの金融危機に端を発した・・・
アメリカの金融危機に端を発した景気後退が世界を覆い始めた。塗料需要が世界的に減退しつつあり、需要が伸びていた新興国の減少が顕著になってきた。メーカーにとって海外事業が成長力の牽引車となってきただけに、衝撃は大きい。加えて「先の見えない状況」が不安を増幅させている。メーカーばかりでなく塗料産業全体が乱気流下に入ってきたといえる。業界レベルで考えれば原材料コストの転嫁率50~60%の中で今回の事態を迎えることになる。いわば企業体力が低下している中で対応しなくてはならない。打つ手はまず固定費の削減。なるべく身軽になっていた方がよい。と同時に事業全般のリストラクチャリングが不可欠になる。不況はいずれ回復するのだから、次に備えた体制づくりをしていくチャンスともいえる。不況が長期化すれば再編は避けられない。パイは縮小するがゼロになるわけではない。ユーザーの対応が厳しくなればなるだけ、選別基準はシビアになる。当然資本力ばかりでなく企業としての真の実力が試される。帰結するところはやはりマンパワーに尽きる。売る能力のある人材というよりは、市場の方向性を理解し、ユーザーの抱える問題や課題を把握し、一体となって解決できる説明能力が企業の力につながる。手をこまねいているヒマはない(M)