コラム
2009年03月09日
塗滴 2009.02.18 いま再び内需に目が向けられようとしている・・・
いま再び内需に目が向けられようとしている。外需頼みの構図がもろくも崩れ去り、その外需そのものが金融バブルに支えられていたことが今更ながら痛感させられているためだ。それにしても後知恵にはなるが、米国の消費力にはすごいものがあったことが分かる。新興国の成長もエネルギーの高騰も借金してまでも消費する米国スタイルに踊らされてきた。まさにグローバル化はアメリカナイゼーション(世界のアメリカ化)でもあった。金融システムは各国政府の公的資金投入で表面的には落ち着くだろうが、傷ついた実体経済は底の見えない減速感が一層強まっている。しかしクルマのような耐久消費財にしてもバブルに乗って世界的に販売台数を伸ばし、グローバルな塗料需要の増大となってきたことを考えると、塗料産業は国際的"鏡産業"に成長したものだと妙な感慨を覚える。鏡産業という言葉は20数年前に当社がシリーズ記事のタイトルとして使い業界用語として定着。聞いたことのない世代のために説明すると、塗料需要は需要業界の消長を映す鏡であって、自らの姿はユーザーの姿に埋没し、社会や生活者から見えにくい産業性格となっており、脱・鏡産業が最大のテーマとの意味。それから幾星霜を経てなお鏡産業からの脱却は道遠しといえるが、変化の道筋は見えている(M)