コラム
2009年03月12日
塗滴 2009.02.25 水面下で塗料の配合技術が流出している・・・
水面下で塗料の配合技術が流出している。その一部は中国など海外に流れるケースもあり、塗料メーカーにとっては大きな機会損失となっている。技術情報が流出するパターンは一様ではないが、問題は技術管理にある。開発現場では技術者それぞれが専用のパソコンを所有し、開発データなどを入力している。しかもここ数年、開発の効率化やスピードアップのため、情報の共有化が加速し、企業機密レベルの情報も入手しやすくなっている。ひとつの例では技術者の退職に伴って技術情報が外部に持ち出され、流出してしまうケースもある。特に塗料の配合情報はメーカーにとって技術の生命線といえるが、安易に流出する状況に対し本格的なガードをかけているケースは少ない。技術者個人のモラルに頼るか、パスワード管理くらいの防衛が多い。その一方でグローバル化が進展する中、日本の塗料技術の情報ニーズは海外で高まっている。悪意はなくともヘッドハンティングされた技術者によって配合データが海外に流出するケースも少なくないとの指摘もある。メーカーにとってひとつの配合を完成させ、塗料として商品化するまでのプロセスには暴露テストなど各種の実証データが加味され、時間と手間をかけている。こうした配合技術が一部であれ流失しているのは深刻だ(M)