コラム
2009年06月10日
塗滴 2009.05.13 塗料産業は未来産業ーといったら・・・
塗料産業は未来産業――といったら首をかしげられる向きもあろうと思う。なぜ未来産業になりうるのかを考えてみたい。まず未来産業の条件とは何かを切り口とする。当然のことながら環境・安全・健康は一義的な条件となろう。環境産業というイメージはまだ薄いのだが、数十μの薄膜でさまざまな機能を付与できる塗料は3Rを実現するポテンシャルが高い。確かにVOCやCO2の問題は絡んでくるが、塗料に代替でき環境負荷の低いものがあるかというと、ない。次に色彩産業としての側面からはストレートに塗料の力が見えてくる。残念なことに色材としては調色が主となり、色合わせやスピード調色ばかりに注力してきた。これは最終市場の消費者とのパイプがなかったことが大きい。つまり生活者を基点とした色彩産業は未開発、バージンランドなのだ。しかも色彩のマーケットパワーは無限といえる。クルマの魅力はボディカラーと言われるし、どんな商品においてもイメージカラーが成否を決める。売れ行きを左右するのはカラーデザインであることは周知の事実。カラーを支配するものは市場を制すといっても過言ではない。強調したいのは、色を創りコーディネートする商品は塗料以外にない。インキや画材、化粧品などもあるが、いずれも限定的。(M)