コラム
2009年08月25日
塗滴 2009.08.05 塗るべきところはこんなにあるのに・・・
塗るべきところはこんなにあるのに、なぜ塗料は売れないのか?素朴な疑問だがなかなかこれぞという正解がない。塗料は半製品だから売りにくいとも言われる。確かにそうだと思う。しかし逆もまた真なりで、半製品だからこそ幅広い適用性がある。何にでも塗ることができる。これはむしろ誇りとすべき性格。便利で使い勝手がよくコストパフォーマンス性が抜群、しかも色彩の世界は塗料の独壇場。それでも売れない・売りにくいという声が内外から絶えないのは、ひとつには販促方法に問題があるのではないか。これまでの需要喚起はすべからく塗られることが想定される分野のアプローチばかりで、こんなところに塗ったらとかこんなところにも塗れるといった"発見"や"創造"があまりに少なかった。塗って当たり前なら、販促方法も陳腐化する。インパクトがなく訴える力も弱い。化粧品を引き合いに出すと、化粧品そのものを売るというよりも「こうあったらいい」「こうありたい」というイマジネーション(想像刺激の意味)を喚起するスタイルの販促が中心。つまり消費する側に新しい価値を示していく方向といえる。美しくありたいという心理を突くことで目標が共有化される。塗料はライフスタイルや住生活、社会環境のコスメであるべきなのだ。(M)