コラム
2009年12月10日
塗滴 2009.10.28 工業用塗料は1‐3月に過去最大級の落ち込み・・・
工業用塗料は1‐3月に過去最大級の落ち込みを記録し、担当者は一様にショックを隠さなかった。しかし4月に入り底打ち感が強まってきた。9月までの半期の売上は各社によってばらつきはあるものの、前年比80~90%台にまで持ち直し、一息ついたといった状況。とはいえ全く楽観できないとの認識では一致する。二番底を警戒するとともに、政府の打ち出したCO225%削減に対する製造業界の懸念などが背景にあるからだ。更に深層を探っていくと、工業用市場が大きく変質しつつあり、メーカー間の技術力格差が鮮明になって再編淘汰が現実味を帯びていることがある。開発力の差には評価技術が常に絡む。製品の評価データは信頼性と相関する。しかも評価データに共通のフォーマットがあるわけではなく、どのようなレベルで評価するかがユーザーの判断を左右する。精度の高いデータを作るには高度な試験機器とスペシャリストの技術が必要になる。試験機器は高価なものが多く、陳腐化するスピードも速い。試験データをとる人材の問題は深刻。高度な試験機器を扱う能力とともに、経験とスキルがないと勤まらない。しかも開発スタッフが例外なく削減されるケースも目立つ。技術力には試験データのように表面に出ない要素がある。(M)