コラム
2010年02月23日
塗滴 2010.02.10 世界同時不況は未来の人たちに・・・
世界同時不況は未来の人たちにどのような歴史として映るのであろうか。今を生きる我々には見通すことはできないが、確実に言えることはある。マルクスはかつて「歴史的出来事は1度は悲劇として起こる。2度目は喜劇(パロディー)」と卓見を示した。今回の同時不況は1930年代の世界恐慌とよく比べられ、2度目と言えなくもない。そして2度あることは3度あるというように、行き場のないマネーが妖怪のように世界をさまよい続けている以上、そのリスクが解消されたわけではない。危機の感覚は常に持っているべきであろう。ところで仕事柄いろいろなタイプの経営者に会うが、今年に入って聞いた最も印象深い言葉は「本質的な意味で経営力が問われるのはこれからだ」という一言。鋭く胸に突き刺さった。コスト削減で右ならえしたは経営者のどれほどが諸刃の剣を使いこなせているのか。また海外・成長市場に対し国内・縮小市場の呪縛を脱した経営ビジョンの確立となると心もとない。少子高齢化があたかも縮小市場の象徴のように言われ、それなりの説得力を持つ。本当にそうか。過去を見ると、日本は人口増加が不安要因とされた時代もある。成長市場という意味合いも変化したと認識し、その在り方も定型があるわけではない。経営力に限界はない。(M)