コラム
2010年02月01日
塗滴 2010.01.20 塗装技術とひと口でいうが、幅広く深い世界である・・・
塗装技術とひと口にいうが、幅広く深い世界がある。ライン塗装ではロボット塗装も導入されているが、最終の補正に関しては人間の技術が不可欠。深いとの意味合いはそこに職人技が発揮されているためでもある。数十ミクロンの塗膜を形成する技は見えにくい。しかし技量はミクロン以下の単位で納めていく。例えば町場のBP工場のペインター。調色スキルからスプレーワークまでをこなす。ボカシ塗装ひとつとっても技術の高さはうかがえる。ボディーカラーは経年変化する。しかも微妙に。それに合わせてぼかす。いわば一品料理のようなもの。ひとつとして同じ状態の被塗物はないのだから。一人前になるには本人の職人魂が試される。人知れずの研鑽の日々がそこには必ずある。教えられる範囲は限られている。にも関わらずスプレーマンの地位は必ずしも高くない。スキルアップしても評価されることは少ない。そうした中でベストペインターコンテストが業界で初めて開催された。建築塗装に関しては日本塗装工業会の競技会があるが、自動車補修分野のコンペはカーメーカー開催のものしかなかった。コンテストの取材ではペインターのいきいきした姿が最も印象的。塗装技術をもっと社会に認知させるにはペインターのやる気を引き上げる必要がある。(M)