コラム
2010年06月09日
塗滴 2010.05.19 21世紀に入って10年が過ぎ・・・
21世紀に入って10年が過ぎ、他の産業は新たなビジネスモデルを創造し、成熟市場を乗り越えようとしている。ところが内需型産業であるはずの塗料産業の構造はOEM・受注型の需要に変化はなく、受け身の形での市場対応に終始している。その端的な現実が380~390円という平均キロ単価。ある業界人が「天然水よりも安い」と自嘲する水準から抜け出す気配がない。かつて塗料販売店のトップは「塗料商売は大きくは儲からないが、安定したビジネスができる」とうそぶいたものだ。しかし今となっては「このままでは塗料産業は衰退するのみ」とのマインドが業界の空気。閉塞感のわけはいろいろあるだろうが、あえて一義的に言えば業界自体(または業界人といっていい)の自信のなさに帰結するのではないか。塗料という商品は主役にはなれないのだとの思い込み。産業を支える黒子といえば聞こえはいいが、要は使いっ走りのような存在。「塗料の代替なんていくらでもあるよ」との言葉が天の声のように聞こえているかのように、卑屈な対応になってしまっている。現状は瀬戸際にあるものの、古い体質から脱却する意思は弱い。まずは塗料の価値ある売り方がスタート。ユーザーに振り回されるのではなく、塗料の価値をあらしめるルール定着(M)