コラム
2010年07月12日
塗滴 2010.06.09 グローバル深化の中で目に見えない・・・
グローバル深化の中で目に見えないメーカー競争力がある。それはグローバル調達に関わる問題で、世界最適調達に向かうハードルは意外と高いようだ。当然のことながら原材料の品質の安定性は至上命題。特に塗料設計上、技術者は品質に敏感にならざるを得ない。その一方でグローバル化は即コスト競争との側面がシビアになっている。コストパフォーマンスを無視した塗料設計はありえない。このせめぎ合いに決定打はない。そこで隠れた企業力となるのが評価技術。代替原材料を探すにもサンプル評価は不可欠。評価技術は意外とコストがかかる。まず高度な試験設備が必要で、最新バージョンは億単位のテスト機もある。それに加え技術者のレベルが問われる。評価サンプル作成は手作業であり、このテクニックをマスターする人材の有無が企業力に直結する。トップメーカーでは原材料の評価プログラムをハザードマップなどとしてコンピュータソフト化している。このシステムの精度も企業力といえる。各メーカーは現地調達力を高める方向だが、品質とコストのバランスに悩んでいる様子。グローバルスタンダードからローカルスタンダードの時代を迎え、原材料問題はコストの乱降下とともに使いこなす技術レベルの向上といった大きな課題に直面している。(M)