コラム
2011年05月20日
塗滴 2011.04.06 復興に立ち上がる人々がいる・・・
復興に立ち上がる人々がいる。その一方で多数の行方不明者がある中でなすすべもなく立ち尽くす人々もいる。自然災害に対し無力な人間だが、自然との一体感を持って生きてきた日本人には、災害の悲劇を受け止めるだけの底力があると信じたい。ところで復興には塗料産業が果たすべき使命がたくさんある。復興需要を当て込むといった卑近な立場ではなく、グローバルサプライチェーンをベースにした供給は産業の"塩"とも言われる塗料にとって緊急な課題と言える。それと同時に産業としての構造改革をこれを機に一気に進める必要がある。復興の動きに伴って内需に向けた企業投資が活発化する。これまで海外収益で挙げた資金の一部が国内に還流することになる。これをテコに「産業の塩から生活の塩へ」の転換を図るべきだ。生活を支える産業として再生することで、内需自体の一翼を塗料産業が担っていくことを目指さなくてはならない。そのためにまず業界人そのものの意識を変えなくてはならないだろう。顕在化している需要を追うあまり、生活の中に潜在化している需要に対してのアクションがほとんどされてこなかった。目に見える需要は誰でも触手が動く。その一方目に見えない需要には企業としての実力が問われる。過当競争の次元とは異なる。(M)