コラム
2011年08月03日
塗滴 2011.07.06 国内市場の縮小に対する受け止め方も・・・
国内市場の縮小に対する受け止め方もさまざま。企業のスタンス(立場)による影響度の違いということももちろんある。それ以上に視点の置き方による差が大きい感じだ。つまり中長期的な企業の方向性をどれだけ踏まえることができるのか、その精度によって対応力の現実味が増す。単なる予測や思い込みによる見通しとは全く異なる。もっと基底的な問題に関わってくる。ジワリとくる売上減という面ばかりでなく、社会の空気といったマクロ的な流れを読みきれるか。特に産業構造をダイナミックに動かすテコといえるのは、決して政策的動向や大企業トップの判断ではない。一般の生活者の動向が変化の起点となっているのだ。不特定多数の一見定見なき生活者のように映るが、今回の震災から見えてきたのはその"見えざる手"。アダム・スミスの想定したような調和ばかりをもたす手ではないかも知れない。よく「時流にのる」という言葉があるが、時流という実体があるわけではない。塗料需要は産業の手(資材)として成長し、それが終焉しただけのこと。生活者、つまり社会の手としての新成長路線に向かうべき時期に入っていることは共通認識としてある。だがその一義的な方法論が確立されていないので、不透明感や不安をタテに旧勢力が抵抗し、そこにせめぎ合いも。(M)