コラム
2011年08月23日
彩事記 初仕事はBCP指針まとめ 日本塗料工業会 専務理事 橋本光正氏
5月17日に行われた通常総会で専務理事に就任した。福島県郡山市出身、60歳。
古巣の日本ペイント時代は、入社以来専ら工場、事業所の安全管理のスペシャリストとして従事し、防災、労災、公害衛生、ISOなど事業部門を支える環境づくりに努めた。昨年、常務理事として日塗工職に就くまでは東京事業所長を担当。消防庁や警視庁、区長など関係方面と折衝する機会も多く、消防関係では管内の危険物安全協会の会長職も務めた。
安全管理とはとの問いには「労働災害、自然災害ともまずは命を守ることが優先」と明解。加えて災害対策は経営陣の専決事項とし、「目先のコストアップよりも起こった時のマイナスの影響を考えてほしい」と穏やかな語り口ながらも豊富な経験に裏付けされた自信が垣間見られる。
皮肉にも東日本大震災が起こり、同氏に期待される役割は大きい。既に日塗工では夏場の電力不足に向け、「受給削減対策ワーキンググループ」を設立し、会員企業同士で対策案について情報共有を行っている他、阪神大震災を経て平成15年に刊行した「地震災害マニュアル」の見直しを視野に入れたワーキンググループも設置した。
「現行のマニュアルでは震度6を想定しているが、今は震度6強、7と震度表示も以前と変わっている。想定震度の設定、それに伴う具体的対策など、改訂内容について年度内には何らかの方向性は打ち出したい。また最終的にはBCP(事業継続計画)指針としてまとめていきたい」と意欲を示す。
厳しい経営環境が続く中、いかにしてこの難局を乗り越えられるか。強い業界づくりに向け、これからの手腕が期待される。