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コラム

コラム塗滴シリーズ

2011年09月22日

塗滴 2011.08.03 「日本には塗装文化がないから・・・

「日本には塗装文化がないから、欧米のような需要は見込めない」との意見がかつては主流であった。文化という言葉自体あいまいであるのに加え、それに冠した塗装という行為は何を指しているのだろうか。日本人にはDIYは根付かないという意味なのか、ライフスタイルに塗装がなじまないということなのか。それともかつて「ウサギ小屋」と自嘲された狭小な住宅事情によるのだろうか。こうした漠然とした認識では言葉の遊びに近い感じがある。日本人だから、住宅事情が違うからといったマクロ的要因によって一般の人たちの塗装への関心がないのではない。生活環境を快適で楽しいものにする上で塗装が役立つという告知を業界側が怠ってきたという事情こそが塗装文化をめぐる議論を空虚なものとしてきたのだ。塗装文化を目指すという意味はカルチャー産業を構築するということであり、文化を育成するベースに(心身の)修養や教養(いずれもカルチャーを意味する)を高める方法論を持つということである。従って産業側がそうした場を設け、もっと社会に開かれた産業に向けた努力が不可欠になる。塗装教室はそのひとつの手段に過ぎない。カルチャーとしての塗装は実利面ばかりが強調されがち。むしろ人と人、地域、家族などの絆に関わる点に注目したい。(M)


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