コラム
2011年10月31日
塗滴 2011.09.21 3月11日に発生した東日本大震災から半年が・・・
3月11日に発生した東日本大震災から半年が経過した。塗料産業への影響も大きく、原材料のショートによる供給途絶といったかつてない事態も発生。加えてリーマンショックからの回復に水をさす形で需要も減退した。その一方でメーカーもディーラーも現場サイドの踏ん張りが目立った。サプライチェーンの復旧に向け文字通り24時間フルで活動。5月の連休明けまでにほぼサプライチェーンはつながった。こうした底力が光った震災経験だが、本当の意味で生かしきれているのだろうか。震災と塗料産業のくくりで考えると、逆に問題点がクローズアップしてくる。被災地の復興に向け何ができるのかと自問し、ボランティア活動した業界人も少なくない。義援金募集の行動も早かった。しかし塗料産業の社会性はあまり浮上することはなかった。塗料が副資材という性格のためとばかりはいえない。仮設住宅屋根への遮熱塗料提供では断られたケースもある。受け入れ側の準備不足もあったのだろうが、塗料が社会インフラ維持に深いところで支えている実態があまりにも知られていないことが最大の問題ではないか。社会生活を陰で支えるこれまでの産業の在り方が問われたように思う。副資材として黒子に徹して伸長できた時代はとっくに終わっているのに(M)