コラム
2011年10月13日
彩事記 中国で孤軍奮闘、設備設計を担う ダイニッカ・北京徳利克涂装机械有限公司 総経理 那須栄資氏
「中国マーケットは広くて大きい。いくらやっても尽きない仕事量」と開口一番。世界の生産基地として発展する中国。昨年はGDPで日本を抜き、米国に次ぐ第2位に躍り出た。しかし、インフレ傾向から諸物価が高騰、人件費も上昇する中で孤軍奮闘の毎日が続く。
ダイニッカが北京に北京利克(ダイニッカ)装机械有限公司を設立したのは4年前。大手建機メーカーのグループ会社の進出に伴い塗装設備を請け負う目的から進出した。それまでは国内から出張ベースで対応してきた。
法人設立に伴い建機メーカーの塗装設備の設計(技術開発部)を担当していた那須栄資氏に総経理の白羽の矢が立った。以来ひと月の内、半分日本、半分中国の生活が続く。「ボディアクションと筆談で何とか仕事をこなしている」と笑うが、4年間の苦闘で中国でのキャリアはなかなかのもの。
一方で、「中国製品は100%疑ってかからないと後から(品質面で)痛い目に遭う」と厳しい口調。一部の精密部品などは日本と同等の品質を確保しつつあるが、大部分(の部品)は日本のような品質維持ができていないという。現状、同社でもコアな精密部品を除くと99%が現地調達なので品質面では気が抜けない。
更にローカル設備メーカーとの価格競争だ。「多少の価格差ならばなんとかなるものの2~3割違ってくると対応できない。従って常に低コストの製缶業者(板金業者)を探すことになる」といたちごっこの様相。
忙しさが増せば増すほど管理が大変だ。同現地法人は9名の社員を抱え、日本人は那須氏ひとり。社員の管理、下請け業者の管理、更に品質の管理まで目を配る。加えて本来の設備設計と忙しい日々。最近はユーザーの依頼から工場の塗り替えにも対応するなど仕事量は増えるばかり。「健康のため始めたジョキングも休みがち」という。47歳。
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