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コラム

コラム塗滴シリーズ

2011年11月25日

塗滴 2011.10.26 単身世帯が標準世帯(親と子の家族)を上回り・・・

単身世帯が標準世帯(親と子の家族)を上回り、30%を超えたと総務省が発表した。少子高齢化はよく問題化するが、単身世帯の問題は影が薄い。問題の焦点が定まらないためかもしれない。日本の近代史の中で考えると、江戸時代は単身世帯が最も多い時期との指摘もあり、格別特異な状況ではないともいえる。江戸時代は地方からの流入人口が多いため、単身世帯の比率が高まったわけだが、現在の単身族の増大は社会の現実に対する違和感が強いようだ。就職したくてもできないというレベルから就職したい職種がないというレベルまで、社会とのかかわり方自体に迷いがあるようだ。社会に根付く力を持てないと感じる一方で、しきりにもがく。最近の世界的規模での"格差社会反対"の声は若い世代の気持ちを代弁する。その一方で震災ボランティアで最も活躍したのも彼らだ。黙々と瓦礫を片付ける姿には、彼らの求める方向が示唆される。バブルを経てリーマンショック、そして欧州金融危機の流れから浮かび上がるのは経済至上主義の行き詰まり。人と人との関わりがモノや金にしか評価されない社会へのいらだちが世界的に募っている。ネット社会は情報化社会であると同時に、人と人との関係を変える社会でもある。デジタル化された声に操られる怖さもある。(M)

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