コラム
2011年11月09日
塗滴 2011.011.09 色材ではなく、色材産業のあるべき姿とは・・・
色材ではなく、色彩産業のあるべき姿とは何か。塗料産業は色材を扱っているが、色彩としての塗料を市場に提供しているかというと疑問。その一方でカラーバリエーションや使い勝手からしても塗料に勝てる色材はない。壁紙から塗料への流れは一部の生活者が主導している。業界はペイントカラーの魅力を前面に出したビジネスが未熟だ。その象徴的な事例が調色。調色の現場は多色と少量化が加速しているが、裏を返せばカラーニーズが高まっているということでもある。調色は価値となっていない。塗料を売るための付帯サービスと位置づけられている。ユーザーから見れば色材でしかないのだ。確かに色彩のハンドリングは入りやすく奥深い世界。色の認知は誰でもできるが、そこに説得力を持たせるには力量が問われる。色彩パワーはいろいろな形で発揮されている。成功し売れた商品のほとんどに色彩の魅力が絡まっている。商品力は色彩にありとはデザイナーの鉄則でもある。いうまでもなく生活空間からあらゆる工業アイテムまで、色彩でパワーアップする指向が強まっている。また人と人との共感をベースにした景観色彩もクローズアップ。色彩感度に鈍いということは市場機会をその分喪失しているということ。生活者との感動の共有が出発点。(M)