2014/07/04 12:48

彩事記 社会に貢献、塗装の魅力伝える 協榮リノベイション(大阪) 代表取締役 澤田浩一氏

20140611-2-3.JPG「塗装の仕事を若い人たちに魅力的に感じてもらうための努力をしなければならない」。塗装業界のみならず飲食店や運送業などあらゆる業態で人材不足が顕在化する中で、いかに人員を確保するか。澤田氏は労働需給環境の変化に対し、単に募集をかけるだけではままならない状況にあるとの危機感を強くしている。
同社は昨年、大阪府労働局が主催した高校生向けの就職セミナーに出展した。卒業後に就職を希望する約2,000名の高校生が集まる一大イベントながら塗装会社は同社のみ。出展参加した約300社の企業は、いずれも労働局の推薦によって集められた企業で「普段から定期的に採用を行っているか。さまざまな観点から推薦企業を選んでいるようです」と採用に対する企業姿勢も問われる時代となっている。結果的には同社のブースに8名が説明を聞きに訪れ、内1名を採用。今年4月に入社した。
同社の募集方法は管内のハローワークがベースだが、15年前までは地元の高校に出向き就職課に募集を依頼したこともあったという。しかしそこで返ってきたのは「うちの生徒が塗装屋になることはない」との言葉。「塗装の仕事をPRすることが必要と感じた」と、いかに若者に塗装の仕事を魅力的に感じてもらうか。採用した社員をマンツーマンの指導で育成し、資格を取得することで待遇を上げる。社員に成長モデルを提供できる組織づくりを進める原動力ともなっている。
今回、就職フェアで採用の決め手になったのは、「塗装が社会に役立つ仕事だということを理解してもらえたから」と澤田社長。ブースでは警察署や橋梁、マンションなどこれまで同社が手掛けた物件を写真で紹介。「想像以上に今の若い子は社会の役に立ちたいという思いが強い」。若者の価値観に寄り添う努力が求められている。