2014/11/21 15:47

地域との関係を重視 第一塗料商会(鹿児島) 社長 永井宏和氏

社長就任に気負いはない。専務時代の課題に粛々と対応していく姿勢を示す。その一方で、同社の置かれている事業環境に鋭い目を向ける。
中長期テーマとして注力していくのは人材力のアップ。「がむしゃらに仕事ができる人材より、現状を把握しチーム(組織)として動ける人材が必要になる。同時に社員の個別能力やスキルを高めることが一番重要」と言葉に力が入る。
同社は鹿児島市内の本社を移転し新設。国分の営業拠点との2店舗体制。当面の課題として2拠点間の連携と相乗効果の発揮がある。「地域特性や市場性が異なる点をむしろ活力にしていきたい。相異の中から共通する面を洗い出し、顧客サービスの創造につなげる」と方向性は明解。
同社では車輌、建築、工業用の分野をカバー。自補修分野は右肩下がり傾向のため、建築用・工業用で伸び代を確保したい意向だ。特に建築用に関してはストックを背景として市場性が高く新しい切り口で需要創造を図る。また工業用はユーザーの直面する課題へのソリューション提供という形で提案型セールスを展開する。
従来のB to Bビジネスを核としつつ、B to Cビジネスの立ち上げを狙う。旧本社は市内の好立地にあり、このスペースを再利用したショップを導入しリフォーム事業構築の構想がある。「地域に密着し生活者との顔の見える関係で楽しいペイントライフを提案していければ」と期待する。
同社のビジョンはクルマにしても住にしても困りごとを相談できる「町医者のような存在」が目指す方向。大病院(大資本)のような構えでなく、日常性の高いユーザーのテーマに対し、安心して気楽に相談できる窓口でありたいという。社長の念頭には顧客の客層の先にある地域との関係性への構築に向けたビジネスモデルがあるようだ。