2016/11/22 17:12

剥離のスペシャリストに バクスター 大澤志織さん

20161026-2-4.JPG昨年、スラッジ凝集剤を展開するイディアクルーなど数社が出資し、塗装冶具の剥離を行う新会社「バクスター」(埼玉県八潮市)を設立。大澤さんは、仲間内の会食で初めて出会ったイディアクルーの當麻浩司社長に見込まれ、工場長として迎えられた。
工場長といっても、社員は大澤さん1人。最近まで保険外交員をしていた大澤さんにとってやることすべてが未知の領域。実務は経営陣がサポートするが、「最初は右も左も分からず、覚えるのに必死でした」と苦笑い。
むしろ会社が大澤さんに期待したのは、そうした未経験の仕事にも気負いなく向き合う人柄。保険外交員で培った人当たりの良さに「女性らしい視点でいろいろなことに先入観なくチャレンジしてもらえると感じた」(當麻氏)と期待感を募らせる。
現在は、近隣の塗装工場から出される塗装冶具の引き取り、剥離、納品を繰り返す毎日。「多いときはトータルで100kgを超えます」と力仕事も精力的にこなし、剥離剤と洗浄機を相手に日々格闘している。
それでも随所に、大澤さんらしさを見せ始めている。どこまでがOKでどこまでがNOなのか。折り合いをつけない丁寧な仕事に客先から「細かいところまで綺麗に剥離されている」との評価の声。
またある工場には、手肌に優しい洗浄剤を提案し採用が決まるなど、未経験ゆえに感じる疑問に素直に向き合うことで、仕事の幅を広げている。今は目下、受注拡大につなげるための生産性向上がテーマだ。
今後の展望に対しては「男性ばかりの世界なので、 塗装に関わる女性の人達との交流も増やしていきたい」と意欲的。剥離のスペシャリストになるべく、チャレンジを続けている。