2017/02/14 14:32

彩事記 セレクトショップへ ささき(秋田) 代表取締役 佐々木靖彦氏

20170201-3-2.JPG県内5拠点でネットワークを組むトップディーラー。塗料販売に加え地域特性に合わせた商材で成長を目指してきた。それも限界に近づいていると感じているという。
「本業である塗料販売の在り方を抜本的に変える必要がある。これまでのユーザーに合わせた品揃えではなく、企業ポリシーを反映したセレクトショップの方向を強めたい」。
もともと地域密着を徹底して展開しているため、"ペイントならささき"と地元の認知度は高い。とはいえ本当に信頼性が得られているのかとの疑問が沸く。高齢化が進み独居世帯も増える傾向の中で、市場セグメントを明確化した販売方法を工夫しなくてはならないなど課題は山積する。
同時にセレクトショップ構想に向かうには社員の意識改革が不可欠だ。「社員の考え方を本音の部分で聞き出すには私自身が揺らぐことのないポリシーを持たなくてはならない」と考える。ある経営者研修に参加し、「10年後の企業のありたい姿」をテーマに話したところ、何を経営のコア(核)にしたいのか自分でも曖昧であったと反省する。
プロを含め生活者の心に届くサービスとは何かとの自問を繰り返す中で、ここ数年カラーショップのビジョンを描いてきたが、具体的なステップが見えていたわけではない。でもようやく決断できるようになってきた。
「ペイントの持つ色彩力というものは、まず自分自身が信じなければスタートラインが見えてこない。色彩をどうビジネス展開するか以前に色彩の力を生活者や企業に訴えていく信念がないと、人もマーケットも動かすことができないと分かりました。こんな単純なことが分からずもやもやし続けてきた。新しい一歩を踏み出すことは本当に難しい」。
悩みを断ち実践に向けた一歩で、社員とのコミュニケーションを図り、市場に発信しつつ、セレクトショップへ転換していく。