2017/03/15 16:06

塗滴2017.03.01 「もっと早く」「もっと便利に」・・・

「もっと早く」「もっと便利に」という消費者の欲求がそうさせたのか、サービスを充実させないと物が売れない時代になった企業側の要請によるものか、日本の物流システムは世界でも群を抜いて高度化してきた▲手のひらの上(スマホ)で注文をするとその日のうちに玄関先まで品物が届く時代。ネット通販愛用の身としては「便利な世の中になったなぁ」とのん気なものだが、そんな消費者の満足を満たすために物流業界の疲弊は頂点に達していたらしい▲宅配最大手のヤマト運輸がドライバーの負荷軽減のため荷受抑制に向かうニュースが流れ、その少し前にあったアスクルの倉庫火災では低コスト建設と鎮火の関係が指摘された。ぎりぎりまで追求してきたサービスとコストと労働環境のバランスが崩れ始めている▲物流業界の疲弊は塗料業界にも及んできている。「運送会社のドライバー不足でターミナルまで取りに行く回数が増えてきた」と地方の塗料ディーラー。持ち重りがして効率もさほど良くない塗料の運送そのものを敬遠する物流会社も増えていると聞く▲在庫とデリバリーという販売店の本来的な機能を外部委託するケースも増えている中、自社の機能を再点検する良い機会かもしれない。便利に染まっていくと逆に能力が衰えていくのは人も企業も同じ(K)